~第62回 ウスイ金属豆知識~
今回のウスイ金属豆知識は、 赤銅についてご紹介します。
赤銅は、銅に3~5%の金を加えた合金を指します。象嵌細工などの日本の工芸品に多く用いられており、発色処理を加えると、青紫がかった黒色になります。発色処理のことを煮色仕上げ、色上げ、煮色等とも呼びます。赤銅が黒く見えるのは、煮色上げした銅の表面に、数μmの亜酸化銅の被膜ができるためで、この亜酸化銅の被膜の中に5~10nmの金の微粒子が分散しており、この金の微粒子が入射光を多重反射させながら吸収し減光させ、明度を低下させることで黒っぽく感じるようになるそうです。又、金を通った光は青くなりますが、厳密に言えば、青以外の波長の光を通さないためです。亜酸化銅本来の反射光は小豆色で、これらを混ぜる事で赤銅色と言われるやや青みがかった黒色となります。
ウスイ金属
0 件のコメント:
コメントを投稿