2017年7月31日月曜日

銅のリサイクルについて~ウスイ金属豆知識

~第69回 ウスイ金属豆知識~
今回のウスイ金属豆知識は、銅のリサイクルついてご紹介します。

銅は、鉄と共に人類が最も古い太古の時代から使ってきたなじみの金属です。
(昔の技術で加工しやすかったからだと思われます)

そんな銅ですが、製品化を進めていく過程で発生する不要な材料や製品として使用された後に廃品となって集められた銅がどのようになっていくかご存じですか?

スクラップ(くず)として回収された後に、集めて元にもどして原料として再利用してきました。これは、昔から行われてきて、現在もリサイクルして使用しています。

銅や銅合金はスクラップとしての価値が非常に高いのも特徴の一つです。
集めた後、無駄なく全てリサイクルできます。

銅は、私たちの生活に密につながっていますし、身近に多くある金属の一つになります。

ウスイ金属

2017年7月24日月曜日

ピカ線、ピカ銅について~ウスイ金属豆知識

~第68回 ウスイ金属豆知識~
今回のウスイ金属豆知識は、ピカ線、ピカ銅についてご紹介します。

導体が銅の動力ケーブルや、高圧電線から被覆や皮を取り除いた銅線をピカ線、ピカ銅と呼んでいます。1本の断面直径は1.3mm以上の太さがあり、銅の純度は99.9%以上です。

表面には、黒ずみ・変色・腐食は全く無く、全面に美しい光沢があります。
ゴムやプラスチック等の不純物も全くありません。純粋な銅になります。

表面にメッキや、エナメル加工がされていたり、油等が付着していたら、ピカ線にはなりません。厳重なる規格を満たした製品のみが、ピカ線であり、1.3mm未満であったり、加工・劣化・黒ずみがあった際は、規格外の為、ピカ線にはなりません。

業者間では「ピカ線」と呼ばれていますが、「一号銅線、電線、特一号銅線、ピカ銅」等の様々な呼び方が存在しています。

電線に使用されていたので、極めて銅の純度が高く、銅スクラップの中でトップクラスの価格で取引されています。

元は電線でしたので、線の端に圧着端子がついている場合があります。その際は注意が必要で、ケーブルカッターや高速カッター等で除去しておかないとピカ線とはなりません。減額の対象となってしまいます。

保管する場合も水濡れやホコリには十分注意が必要です。
被覆線を剥けばピカ線になりますが、専用の剥線機を使用すれば、より早く線を剥く事が可能です。

ウスイ金属

2017年7月18日火曜日

砲金について~ウスイ金属豆知識

~第67回 ウスイ金属豆知識~
今回のウスイ金属豆知識は、砲金についてご紹介します。

砲金(ほうきん、Gunmetal)は、銅合金の一種で、銅(Cu) と錫(Sn)の合金です。
( 一般的には銅90%、錫10%程度の組成で形成されています)

靱性に富む性質があることから大砲の砲身の材料に使用されていました。鋳造が容易で、耐磨耗性や耐腐食性にも優れています。 大砲に用いられた出自からガンメタルと呼ばれ、日本語として砲金が使われるようになりました。又、プラモデル、特にその塗料における「ガンメタル」は拳銃などに多い、金属光沢をもつ黒として認識・販売されています。

余談ですが・・・。
青銅の一種とする分類もあります。JIS H 5120(銅及び銅合金鋳物)に規定されており、材料記号はCAC406(旧記号:BC-6)などと表記されています。

ウスイ金属

2017年7月10日月曜日

銅の特性について~ウスイ金属豆知識

~第66回 ウスイ金属豆知識~
今回のウスイ金属豆知識は、銅の特性についてご紹介します。

【銅の特性】

☆電気をよく通す・・・導電率が高い。
☆熱をよく伝える・・・熱伝導性が高い。
☆殺菌作用・・・殺菌効果が高い。
☆美しい・・・色彩や光沢が美しい。
☆加工しやすい・・・やわらかいので、加工しやすい。
☆耐食性・・・表面の保護被膜が腐食の進行を防ぐ。
☆色の経年変化・・・銅板は空気に触れると酸化が始まり色が変化します。

私達の生活の中には、銅製品がたくさん存在しています。
例えば、新しい10円硬貨は、ピカッと光って美しい光沢がありますが、歳月が経った10円硬貨は、空気に触れた為、次第に色が黒っぽく変化していきます。表面は酸化によるものですが、耐食性に優れており、腐食しません。その特性から屋根によく使われています。

ウスイ金属

2017年7月3日月曜日

マンガニンについて~ウスイ金属豆知識

~第65回 ウスイ金属豆知識~
今回のウスイ金属豆知識は、マンガニンについてご紹介します。

マンガニンとは、電気抵抗線用の合金の商標の事を指し、成分比は、銅86%、マンガン12%、ニッケル2%から出来ています。

その抵抗率の温度係数は極めて小さいので、マンガニン・フォイルや導線は抵抗器、特に電流計用分流器に用いられています。

マンガニン線は、電気接続が必要な箇所の間での熱伝導を最小限に抑える事が可能であるので、低温の系における電導線として用いられたりもしています。

又、歪み感度が極めて低く、圧力感度が非常に高い特徴があり、高圧衝撃波の研究において計測の基準として用いられています。

マンガニンは長期にわたって安定していますので、その特徴を生かして、標準電気抵抗用の線として使用され広く普及しています。

ウスイ金属