~第68回 ウスイ金属豆知識~
今回のウスイ金属豆知識は、ピカ線、ピカ銅についてご紹介します。
導体が銅の動力ケーブルや、高圧電線から被覆や皮を取り除いた銅線をピカ線、ピカ銅と呼んでいます。1本の断面直径は1.3mm以上の太さがあり、銅の純度は99.9%以上です。
表面には、黒ずみ・変色・腐食は全く無く、全面に美しい光沢があります。
ゴムやプラスチック等の不純物も全くありません。純粋な銅になります。
表面にメッキや、エナメル加工がされていたり、油等が付着していたら、ピカ線にはなりません。厳重なる規格を満たした製品のみが、ピカ線であり、1.3mm未満であったり、加工・劣化・黒ずみがあった際は、規格外の為、ピカ線にはなりません。
業者間では「ピカ線」と呼ばれていますが、「一号銅線、電線、特一号銅線、ピカ銅」等の様々な呼び方が存在しています。
電線に使用されていたので、極めて銅の純度が高く、銅スクラップの中でトップクラスの価格で取引されています。
元は電線でしたので、線の端に圧着端子がついている場合があります。その際は注意が必要で、ケーブルカッターや高速カッター等で除去しておかないとピカ線とはなりません。減額の対象となってしまいます。
保管する場合も水濡れやホコリには十分注意が必要です。
被覆線を剥けばピカ線になりますが、専用の剥線機を使用すれば、より早く線を剥く事が可能です。
ウスイ金属
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