~第64回 ウスイ金属豆知識~
今回のウスイ金属豆知識は、スペキュラム合金についてご紹介します。
スペキュラム合金とは、錫の成分比40%程度と比率の多い、銅と錫の合金の事を指します。主に反射望遠鏡の反射鏡の材料として使用されていました。
金属間化合物の存在が、ガラスにくらべて空気中の水分を吸着しにくく曇りにくい性質をもたらすので反射鏡の材料として選ばれたものと考えます。性能をアップさせる為に、ヒ素が添加されたそうです。
酸化による反射率の低下や、銅合金がアルミニウムなどに比べて反射率があまり高くないので、その後反射望遠鏡の材料はガラスに銀メッキ・アルミニウムのメッキにコーティングという方法に変化していきました。硬くてもろい合金ですが、最近は、金属アレルギーの原因であるニッケルめっきの代替皮膜や、リチウムイオン電池の新しい負極材料としてスペキュラム合金が再注目を集めています。
ウスイ金属
2017年6月26日月曜日
2017年6月19日月曜日
白銅について~ウスイ金属豆知識
~第63回 ウスイ金属豆知識~
今回のウスイ金属豆知識は、白銅についてご紹介します。
白銅とは、銅を主体として、ニッケルを10%から30%含む合金の事を指します。
ニッケルの含有比率には若干のばらつきがありますが、含有量の多いものは、銀に似た白い輝きを放ちますので、銀の代用品として貨幣などに使われています。
例えば、昭和30年代頃は銀貨だった100円硬貨は、その後の銀価格高騰の影響を受けて白銅製に切り替えられて、現在に至ります。
日本の100円硬貨・50円硬貨・旧500円硬貨は 銅75%、ニッケル25% の白銅である(現行500円硬貨は銅・亜鉛・ニッケルの合金であるニッケル黄銅製)。
また、海水に対する耐食性が非常に高いので、海水淡水化の設備や船舶関連の部品に多く使用されています。現在ではピストルの薬莢にも使われています。
ウスイ金属
今回のウスイ金属豆知識は、白銅についてご紹介します。
白銅とは、銅を主体として、ニッケルを10%から30%含む合金の事を指します。
ニッケルの含有比率には若干のばらつきがありますが、含有量の多いものは、銀に似た白い輝きを放ちますので、銀の代用品として貨幣などに使われています。
例えば、昭和30年代頃は銀貨だった100円硬貨は、その後の銀価格高騰の影響を受けて白銅製に切り替えられて、現在に至ります。
日本の100円硬貨・50円硬貨・旧500円硬貨は 銅75%、ニッケル25% の白銅である(現行500円硬貨は銅・亜鉛・ニッケルの合金であるニッケル黄銅製)。
また、海水に対する耐食性が非常に高いので、海水淡水化の設備や船舶関連の部品に多く使用されています。現在ではピストルの薬莢にも使われています。
ウスイ金属
2017年6月12日月曜日
赤銅について~ウスイ金属豆知識
~第62回 ウスイ金属豆知識~
今回のウスイ金属豆知識は、 赤銅についてご紹介します。
赤銅は、銅に3~5%の金を加えた合金を指します。象嵌細工などの日本の工芸品に多く用いられており、発色処理を加えると、青紫がかった黒色になります。発色処理のことを煮色仕上げ、色上げ、煮色等とも呼びます。赤銅が黒く見えるのは、煮色上げした銅の表面に、数μmの亜酸化銅の被膜ができるためで、この亜酸化銅の被膜の中に5~10nmの金の微粒子が分散しており、この金の微粒子が入射光を多重反射させながら吸収し減光させ、明度を低下させることで黒っぽく感じるようになるそうです。又、金を通った光は青くなりますが、厳密に言えば、青以外の波長の光を通さないためです。亜酸化銅本来の反射光は小豆色で、これらを混ぜる事で赤銅色と言われるやや青みがかった黒色となります。
ウスイ金属
今回のウスイ金属豆知識は、 赤銅についてご紹介します。
赤銅は、銅に3~5%の金を加えた合金を指します。象嵌細工などの日本の工芸品に多く用いられており、発色処理を加えると、青紫がかった黒色になります。発色処理のことを煮色仕上げ、色上げ、煮色等とも呼びます。赤銅が黒く見えるのは、煮色上げした銅の表面に、数μmの亜酸化銅の被膜ができるためで、この亜酸化銅の被膜の中に5~10nmの金の微粒子が分散しており、この金の微粒子が入射光を多重反射させながら吸収し減光させ、明度を低下させることで黒っぽく感じるようになるそうです。又、金を通った光は青くなりますが、厳密に言えば、青以外の波長の光を通さないためです。亜酸化銅本来の反射光は小豆色で、これらを混ぜる事で赤銅色と言われるやや青みがかった黒色となります。
ウスイ金属
2017年6月5日月曜日
洋白について~ウスイ金属豆知識
~第61回 ウスイ金属豆知識~
今回のウスイ金属豆知識は、 洋白についてご紹介します。
洋白とは、銅と亜鉛、ニッケルから構成される合金を指します。洋銀・ニッケルシルバー・ジャーマンシルバーなどと呼ばれる場合もあります。
銅を50から70%、ニッケルを5から30%、亜鉛を10から30%配合した銀白色の合金は、柔軟性、屈曲加工性、及び耐食性に富み、装身具や電気抵抗線、バネ材料、楽器(フルートの管体や機構部・金管楽器の抜き差し菅の内管・トロンボーンの伸縮部内管等)の材料として使用されています。洋白に銀メッキを施したカトラリーは、特に洋白銀器と呼ばれています。また、硬貨の材料としても用いられる場合もあります。日本における現行の五百円硬貨は、銅72%、亜鉛20%、ニッケル8%の合金で出来ていますが、貨幣の世界ではこの合金をニッケル黄銅と呼んでいます。造幣局もこの成分の材質の正式名称としています。貨幣で言う洋銀貨とは、ニッケル成分が更に少なく、この合金に銀や錫を混ぜた物が使用されていました。
ウスイ金属
今回のウスイ金属豆知識は、 洋白についてご紹介します。
洋白とは、銅と亜鉛、ニッケルから構成される合金を指します。洋銀・ニッケルシルバー・ジャーマンシルバーなどと呼ばれる場合もあります。
銅を50から70%、ニッケルを5から30%、亜鉛を10から30%配合した銀白色の合金は、柔軟性、屈曲加工性、及び耐食性に富み、装身具や電気抵抗線、バネ材料、楽器(フルートの管体や機構部・金管楽器の抜き差し菅の内管・トロンボーンの伸縮部内管等)の材料として使用されています。洋白に銀メッキを施したカトラリーは、特に洋白銀器と呼ばれています。また、硬貨の材料としても用いられる場合もあります。日本における現行の五百円硬貨は、銅72%、亜鉛20%、ニッケル8%の合金で出来ていますが、貨幣の世界ではこの合金をニッケル黄銅と呼んでいます。造幣局もこの成分の材質の正式名称としています。貨幣で言う洋銀貨とは、ニッケル成分が更に少なく、この合金に銀や錫を混ぜた物が使用されていました。
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