2016年9月26日月曜日

アルミニウムの特性「電気伝導率の高さ」~ウスイ金属豆知識~

今回ご紹介するウスイ金属豆知識はアルミニウムの特性の中から「電気伝導率の高さ」に注目してご紹介させていただきます。

アルミニウムは電気伝導体としてとっても経済的で優れた金属です。
以前ご紹介したウスイ金属豆知識で銅の伝導率の良さについてもご紹介させていただきましたね。アルミニウムの電気伝導率は銅の約6割にとどまりますが、銅とアルミニウムの重さを比較した場合、アルミニウムは銅の3分の1なので、同じ重さの銅と比較した場合は約2倍の電流を通す事が可能なのです。アルミニウムは軽いうえによく電気を通すという事ですね。

こうしたアルミニウムの電気伝導率の高さから、現在では高電圧の送電線でほぼ100%に近い割合で使用されています。また、電導体として様々な場所で活用されており、アルミニウムはエネルギーやエレクトロニクスなどの部門での需要が大きく伸びている素材です。

ウスイ金属

2016年9月20日火曜日

アルミニウムの特性「加工性の良さ」~ウスイ金属豆知識~

これまでのウスイ金属豆知識でアルミニウムの豊富な加工方法についてご紹介させていただきましたが、今回のウスイ金属豆知識ではアルミニウムの「加工性の良さ」に注目してご紹介させていただきます。

アルミニウムはプレス加工が容易で、様々な形に加工する事が出来ます。
例えば、アルミホイルなど紙の様に薄い箔へ加工したり、複雑な形状の押し出し形材などへ製造する事も簡単なので、アルミニウムはとっても幅広い用途で使用されている素材なのです。

出来上がった製品素材へ更に成形加工を施したり、製品の表面などへ精密加工を加えたりすることも比較的容易に行なえます。またアルミニウムは切削加工性にも優れており、金型などの工具類や機械部品にも使用されているのです。

この様に、アルミニウムは「加工性の良さ」という特性から様々な加工が容易に行なえる為、産業や私たちの日常生活を支える優れた金属の一つなのです。

ウスイ金属

2016年9月12日月曜日

アルミニウムの特性「耐食性」~ウスイ金属豆知識~

これまでのウスイ金属豆知識でアルミニウムの「高い強度」「軽さ」といった特性をご紹介させていただきましたね。今回ご紹介させていただくウスイ金属豆知識ではアルミニウムの特性「耐食性」です。

「耐食性」とは、腐食に耐える性能の事を言いますが、アルミニウムは優れた耐食性を誇り、錆びにくい金属として知られています。

アルミニウムは空気中では緻密で安定した酸化被膜を生成します。この被膜には自己補修作用があり腐食を防止する効果があるのです。また、耐食性を更に高め、かつ強度も兼ね備えたアルミニウム合金は様々な用途で採用されており、建築・自動車・船舶・海洋開発などの分野ではアルミニウムのもつ耐食性が大いに生かされているのです。

それぞれの金属が持つ特性に注目し様々な産業に活用する事が出来るのですね。
高い耐食性を誇るアルミニウムは、金属にとって過酷な環境下である自動車や船舶、海洋開発の分野で大きく貢献しています。

ウスイ金属


2016年9月5日月曜日

銅からアルミに、軽量化するラジエーター~ウスイ金属豆知識~

今回ご紹介するウスイ金属豆知識は、「銅からアルミに、軽量化するラジエーター」です。

ラジエーターとは冷却器の事で、エアコンの室内・室外機、自動車やトラックなどに搭載されています。以前までのラジエーターは銅や黄銅を使用したものが主流でしたが、最近では主に自動車の分野でアルミ製のラジエーターが主流となっています。これは自動車の軽量化によるもので、銅はアルミの約3倍の重さがあるので、ラジエーターを銅からアルミに変えるだけでかなりの軽量化になります。

こうした移り変わりは、生産だけでなくウスイ金属の様な非鉄金属リサイクルの業界にも影響しています。

従来のラジエーターは、主に銅を使用していたので銅スクラップの一品種という扱いでJIS(日本工業標準調査会)にも記載されていましたが、アルミのラジエーターが普及している現在は、銅スクラップ部門から削除され、アルミ部門に「アルミ及びアルミ銅ラジエーター」としてJISに記載されています。銅の資源としてリサイクルしていたラジエーターが、アルミの資源として取り扱われるようになったという事ですね。


ウスイ金属